はじめに
LegalOn Technologiesでは、2027年卒からソフトウェアエンジニア(SWE)の新卒採用を本格的にスタートします。
以前公開した「初めての新卒SWEインターンはどう始まったか。プロジェクトメンバーで振り返る」では、新卒採用本格スタートに向けた長期インターンシップの、設計から選考、受入れまでの裏側をお届けしました。今回はその続編として、実際にインターン生を受け入れた各チームのメンターに話を聞きました。
どんなタスクを任せたのか、どんな成長を期待したのか、そしてメンター自身がどんな学びを得たのか。初めてのSWEインターンを現場視点で振り返ります。
今回話を聞いたのは以下のメンバーです。(受入れ当時のモジュール名/受け入れ期間)
- 森山:LegalOn, Senior Engineering Manager
- クロスモジュール/2025年12月~2026年1月
- 高嶋:LegalOn, Senior Engineering Manager
- マターマネジメントモジュール/2025年12月~2026年1月
- 岡田:LegalOn, Senior Engineering Manager
- コントラクトマネジメントモジュール/2026年1月~2026年2月
- 西村:LegalOn, Engineering Manager
- レビューリバイズモジュール/2026年2月~2026年3月
- 赤尾:LegalOn, Software Engineer
- クロスモジュール/2025年12月~2026年1月
前回のブログもぜひ合わせてご覧ください。
インターン生にどんなタスクを、どう任せたか
森山 前回のブログに引き続き、インターンプロジェクトの振り返りに参加します(笑)。よろしくお願いします!
今回は、初めてのSWEインターンで、各チームがインターン生にどんなタスクを渡して、どんな体験をしてほしかったかから聞いてみたいと思います。岡田さんのチームはどうでしたか?
岡田 私のチームは、オンボーディングとして、すぐにリリースできそうな小規模なタスクから渡していき、インターン最終日付近で実際にリリースまでやりきってもらいました。リリースまで一通り経験できると達成感もありますし、自分の書いたコードが実際にユーザーへ届く経験は、学生にとって大きなモチベーションになると考えていました。
森山 私も同じで、インターンで何かしら成功体験を持ち帰ってもらいたいと考えてました。実際のプロダクト改善につながる小規模なタスクから着手してもらい、徐々に難易度を上げていって、実際の業務のプロセスに慣れてもらうことを意識しましたね。
特に赤尾さんにもかなりサポートしてもらいましたが、赤尾さんはどうでしたか?
赤尾 今回森山さんのサブ的な役割として受入れを担当させてもらったんですが、チームに来てくれたインターン生は、すでにある程度の開発経験があったので、本人の自主性を尊重するスタイルで進めてました。タスクのゴールは共有しつつも、基本は本人のやりたいようにやってもらって、私はサポート役に徹してました。それが多少回り道になったとしても、何事も経験として本人にとって良いかなと考えてたんです。
何よりも、現場のリアルな雰囲気を感じて、実際入社したらどんな感じか、という働くイメージを持ってもらえたら、と強く思っていました。
髙嶋 私も、実務のリアルさを味わってもらいたい意図で、細かいタスクと並行して、ちょっとした新機能を開発してもらいました。ただ、「こう作ってね」というような細かい指示はせず、壁打ち相手になりながら自分で改善策を考えてもらうスタンスでしたね。
仕事とは何か、実務でしか味わえないものを、インターン生にも味わってもらいたいと思ってました。
西村 私のチームのインターン生は、すでに他社で何度かインターンの経験があるとのことだったので、思い切ってお客さんからいただいた要望ベースのタスクを渡していました。「なぜこの機能が必要なのか」という要件定義やPRD(プロダクト要求仕様書)の検討段階から参加してもらい、最後は無事にリリースしてもらいました。
森山 要件を整理するところから担当してもらったんですね。
西村 はい。正解がない中で、間違っていてもいいから根拠を持って自分の頭で考えることを体験してほしかったんですよね。また、お客様がいるので、社会人としての締切も意識しつつ、自身の限られた労働時間でどう進めるべきなのか、も含めて考えて体験してほしいと思っていました。

学生から社会人への成長に必要な、自分で考える力
森山 実際に一緒に業務を行って、印象に残っているエピソードや、難しさを感じた場面はありましたか?
西村 これは我々にも言えることですが、良くも悪くもAIの使い方ですね。「AIをバンバン使っていいよ」というスタンスだったのもあり、お願いしていたタスクが返ってくるのはとても早かったんです。ただ、AIが生成したドキュメントをそのまま信じ切ってしまう場面があり、明らかにロジックが崩れていたり、図と内容が矛盾したりしている点を見落としていることもありました。AIを信じすぎず、最後は自分で検証することの重要さは、伝えるようにしていましたね。
また、「こう言われたのでこうした」と答えを求めてしまうケースもあったのですが、「この機能については自分が一番詳しいと思って考えを深めていっぱい議論して欲しい」と、自分で考えることを促すのは難しかったですね。
岡田 わかります。課題を自分事として捉え、自分の頭で考えるということが社会人としては重要ですよね。私もあえて細かい指示はしないようにしており、インターン生がどういうところで躓くのかを観察していました。躓いた際は、なるべくオープンクエスチョンを心掛けていて、自分で深く考えてもらう機会を作っていました。
AI時代は特に、課題を一歩引いた視点で捉えることが重要だと思っています。AIを活用するにしても、「そもそもAIで解決できる課題なのか」「その解決策は本当に適切なのか」「解くべき課題を見誤っていないか」を考える必要があります。そうした「メタ認知」の力は今後ますます重要になると思います。そうした力をインターン期間の中だけで身につけてもらうのは、なかなか難しいなと感じました。
髙嶋 社内のテックリード陣のレビュー基準がとても高いので、かなり厳しいフィードバックもあったんじゃないかなと思います。時には私が間に入ることも(笑)。
もちろん、実際の業務ではそのレベルの品質が求められますが、インターン生にそこまで要求するか。インターン生と社員の間で、求められるレベルや仕事に対する基準のギャップをどう埋めるかは難しかったですね。
森山 たしかに。とは言え、インターン期間から高いレベルのレビューを受けるのは貴重な経験ですよね。その厳しさを知ってもらえたのはインターンをやった価値があるかなと思います。

インターン生からメンターが得た学びと刺激
森山 教える側にとっても、気づきや学びが多かったですよね。
赤尾 本当にそうですね。仕事の進め方が学生とは思えないほど高いレベルだったと感じました。事前にSlackで「今からこれやります」とこまめに進捗を報告してくれただけでなく、「この報告頻度、多すぎませんか?」とメタ的な視点で確認までしてくれたんです。
どうやら研究室でリーダーを担当しているらしく、その経験から「メンバーが何をやっているか分からないと困るから、自分は報告しよう」と報連相の重要さを学んだそうなんですが、私自身もそこまでできているだろうか、と背筋が伸びましたし、すごく良い刺激をもらいました。
森山 「進め方これでいいですか?」と聞いてきてくれたのは、嬉しい驚きだったので、私も覚えてますね。西村さんのチームはどうでしたか?
西村 私のチームのインターン生は、成果発表会で「大学の卒論とは違う、人に読んでもらうための文章の書き方を初めて学んだ」と話してくれたのが印象的でした。
今やAIを使えば誰でも簡単に文章を作れますが、人に伝えるための文章となるとまた別物じゃないですか。特にうちの開発組織はドキュメント文化が根付いているので、人に読んでもらうための書き方が自然と浸透しています。AIが進化しても人に伝えるための文章力は普遍的に重要なスキルだと、彼の発表をきいて私も再認識しました。
森山 なるほど。あと、個人的には言語化の面でも勉強になりました。我々のように、中途で入社したメンバーに対してだと、ハイコンテクストな内容もある程度理解して進められることもあると思いますが、学生には前提を省略せず、きちんと言語化して伝える必要がある。そのおかげで、自分たちの業務の進め方やコミュニケーションを見直すきっかけにもなりました。インターン生に学んでもらうだけでなく、私たち自身も多くの気づきを得られた取り組みだったと感じています。

実務を通じてオーナーシップを学べるインターン
森山 2025年度が初めてのインターン受入れだったわけですが、次回もインターン生を受け入れる時に、工夫したいことはありますか?
赤尾 個人的には、不確実性の高いタスクに対して、スコープの切り方や進め方のガイドはもう少し工夫したいと思いました。先に全体の進め方を伝えるのか、もしくは適宜伝えていくのか。次回は情報提供のタイミングや全体の進め方を事前にもっと考えておきたいです。
髙嶋 先ほどあげたレビュー基準の例のように、インターン生にどこまでのレベルを求めるのか、事前にチーム内である程度基準を定めておくのも良いと思いました。インターンといえど仕事をお任せすることになるので、許容範囲のすり合わせがあらかじめできていると、受入れがスムーズになりそうです。特に今回は受入れが決まってからインターン開始までのスパンが短くバタバタしてしまいました。
西村 今回は基本設計から任せましたが、振り返ると最初の部分はもう少しサポートしても良かったかもしれません。ただ、そこまでこちらが準備してしまうと、上流工程から携わり作る意味を考えるというようなインターンならではの学びが減ってしまう気もしていて、そのバランスは難しいところですね。
もしくは、選考の段階からメンター候補者が面接官を担当すれば、技術力など考慮してこれをお任せできそう、みたいに適切なタスク設計もできるかも。
高嶋 実は自分のチームメンバーで、次回は選考にも携わりたいという声も聞いています。
森山 いいですね!たしかに、メンター自身が育てたい学生を自ら選考するのは、お互いにとってより良いインターン期間になりそうですね。次回は各チームで、選考から関わりたいメンバーを募ってみるのも良さそうです。
では最後に、学生の皆さんに向けて、LegalOn Technologiesのインターンシップの魅力を改めて教えてください。
西村 ご覧の通り、当社のインターンシップは、「インターン用に用意されたカリキュラム」ではなく、実際にお客さんや社内の役に立つというようなリアルな業務に携わっていただきます。何を、どのように、なぜ、というような観点で物事を考えるオーナーシップを、早い段階から学べるという点で、経験しがいのあるチャレンジングな環境かなと思ってます。
岡田 仰る通り、インターン用のプロジェクトが用意されている会社もあると思いますが、当社は実際にリリースを経験でき、自分が携わったものが世の中に出るのも大きいと思います。
また、AIネイティブな開発フローを経験でき、まさに時代の最先端を体験できる点も魅力のひとつだと思っています。
赤尾 もちろん業務だけではなく、ウェルカムランチで社内のエンジニアと交流を深めながら、現場のリアルな雰囲気を感じて入社後の働くイメージを持ってもらえるかなと思います!
各チームで任せたタスクは異なりましたが、実際のプロダクト開発を体験してもらうという考え方は共通していました。単に実装するだけでなく、設計や意思決定、リリースまで含めて経験してもらうことを重視していたようです。本ブログを読んで「来年のインターンに参加してみたい」と思ってくれる学生さんがいたら嬉しいです。少しでもご興味のある方は、ぜひ当社の採用サイトやEngineering Blogをご覧ください。
謝辞
インターンプロジェクトに協力いただいたプロジェクトメンバー、受入れを担当してくれた事業部のメンバー、また弊社の選考にエントリーしていただいたすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました!