こんにちは、LegalForce CTOの時武です。
この度LegalForceの開発者ブログを "LegalForce Engineering Blog" と題して開設することになりました。
技術的なネタは他のメンバーから後日投稿してもらうとして、今日はブログ開設の目的とLegalForceにおける開発組織のご紹介をしようと思います。
ブログ開設の目的
株式会社LegalForceは、2017年4月に創業した今年で4期目のスタートアップです。現時点で約60名の社員が所属しており、そのうち3割ほどがエンジニアです。
LegalForceという名前の通り "法務" に関する製品の開発・運営を最先端の自然言語処理を駆使しながら行っています。
この分野は一般的に "リーガルテック" と呼ばれており、弊社ではその中でも契約書業務にフォーカスしたエンタープライズ向けSaaSを開発しています。
個人的に契約書業務にはまだまだ効率化の余地があり、エンジニアリングしがいのある分野だと考えています。
しかし、 "法務" という普段開発者が触れることの少ない業務領域を扱っているがために、一般的なソフトウェアエンジニアにとっては開発内容のイメージが付きづらく、地味な開発であるというような印象を持たれることが多いように感じています。
エンタープライズ向けではあるので、一般コンシューマ向けと比べると派手さはないかもしれませんが、社内では最先端の技術も取り入れつつ、様々な技術的取り組みを行っています。
「ソフトウェアエンジニアの方々にLegalForceで日々行っているプロダクト開発や研究開発の内容を知ってもらいたい。」
そういう思いで今回こちらのブログを開設するに至りました。
今後技術的なネタを中心として「LegalForceでの開発楽しそうだな」と思っていただけるような記事を発信していきますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
LegalForceにおける開発組織
LegalForceには3つの開発組織があり、それぞれ以下の名称で呼ばれています。
- Design & Development(D&D: 製品開発)
- Research & Development(R&D: 研究開発)
- Practice Development(PD: 法務開発)
「3つって多いな?」と思われるかもしれませんが、ここに弊社の強みがあります。
Design & Development(D&D)にはデザイナーとWebエンジニアが所属し、ユーザーが操作するプロダクトのフロントエンド・バックエンド開発や、外部サービス連携等の機能開発・保守を主に担当しています。
D&D部門はプロダクトマネジャーとデザイナーによる徹底的なユーザースタディのもと、ユーザーが本当に求めている機能はどんなものか、ユーザーにとって本当に使いやすい製品とはどんなものかを日々追求し形にしていく、プロダクト開発の要です。
Research & Development(R&D)には自然言語処理や機械学習、アルゴリズムに詳しいエンジニアが所属し、LegalForceのAIとして組み込まれる要素技術を検証・開発しています。それぞれの要素技術は内部Web APIとして構築され、プロダクトに組み込まれます。
R&D部門は契約書業務の課題解決に向けて技術的にどのようなアプローチが可能なのかを、アイデアベースや大量のデータを解析することで導き出し形にしていく、AI開発の要です。
Practice Development(PD)には弁護士やパラリーガルといった法務の専門家が所属し、LegalForceに組み込むためのデータ作成や法務の実務経験を活かして製品や試作品へのフィードバックを行います。LegalForceは法務プロフェッショナル向けのプロダクトであり、いかに良質な法務のドメイン知識を組み込めるかがプロダクトの品質に直結します。
PD部門はドメインエキスパートかつ一番身近なユーザーの代弁者としてLegalForceをLegalForceたらしめていく、コンテンツ開発の要です。
これら3つの特徴的な開発組織が連携することによって、LegalForceではユーザーが使いやすく、そしてあっと驚くようなプロダクトを継続的に開発することができています。
今後それぞれの組織での取り組みや日常業務なども紹介していければと考えていますので、楽しみにしていてください。