こんにちは、LegalOn Technologiesにてエンジニアリング推進グループに所属の荒木と申します。
2023年12月20日、弊社オフィスにて「検索技術勉強会(以降 勉強会)」が開催されました。
この勉強会の内容と「なぜオフライン勉強会を再開したのか」について、弊社の検索・推薦グループのエンジニアへインタビューを行いました。本記事ではこれらについてレポートします。
勉強会について
この勉強会は2019年から始まり、検索の技術に関わるエンジニアにとっては技術の共有だけではなくコミュニティとしても機能しています。コロナ禍でオフラインの開催が中断していましたが、弊社検索・推薦グループのエンジニアである浅野が中心となり、検索エンジニアコミュニティとともに再びオフラインでの勉強会を開催いたしました。弊社は会場提供と懇親会のスポンサーを行いました。
本記事では、勉強会の内容と勉強会の再開について、以下の弊社検索・推薦グループ所属のエンジニア2名に話を聞き、インタビュー形式でお送りします。
2023年2月にLegalOn Technologies入社。入社後、US市場向け新製品の検索基盤立ち上げをリード。2023年4月より同チームのテックリードとして検索推薦基盤の開発や組織づくりに携わる。
2019年3月にLegalOn Technologies入社。入社後は、契約書レビューに関するアノテーションシステムの新規開発とチームの立ち上げを行った。現在は、検索チームにて LegalForceキャビネの検索システムの開発や新規開発に携わる。
勉強会の内容
— 先日あった勉強会について、検索・推薦グループのエンジニアである浅野さんと勝田さんのお二人に伺います。
— まずは勉強会について、発表もされた勝田さんにお聞きします。勉強会では3件の発表があり、それぞれが専門的な内容だと思います。それぞれの発表について感想をお聞かせください。よろしくお願いします。
勝田
よろしくお願いします。
「オープニング」 LegalOn Technologies 浅野
4年ぶりの勉強会開催と勉強会の趣旨についてのお話です。
「検索エンジンをVespaへ移行しています」 株式会社スタンバイ 鷹取さん
株式会社スタンバイさんでは求人検索エンジン「スタンバイ」を運営しています。求人検索エンジンに必要とされる機能や性能を満たすために検索エンジンをVespaに変更した、という内容です。
勝田
Vespaを日本で使っているところはほとんどなく、検索エンジニアとしてはすごく貴重な情報でした。
Vespa に関する技術選定や移行方法について理解する良い機会となりました。Vespa に関する日本語の情報が少ないため、とても参考になると思います。今後は Vespa の活用を進めていくとのことですので、次の発表を楽しみにしています。
Stanby Tech Blog: 検索エンジンをVespaへ移行しています
「言語モデルを用いた への取り組み」株式会社メルカリ Kazuma Arimuraさん
検索機能がついたサービスが成長していくと、ユーザーの検索体験を保つために工夫が必要になります。ユーザーの検索体験を保つための技術として「Query Understanding」というものがあり、さらにその中の1つである「Query Categorization」について3つの手法の比較検討をした、という内容です。
勝田
将来的に挑戦したい技術の話題だったので、非常に面白く参考になりました。
Query Understanding の基礎について学習したばかりであり、Query Categorization の実務での応用について聞けて非常に勉強になりました。言語モデルベースのアプローチは将来的に試みてみたいアプローチの一つなので、参考にしたいです。
「検索クエリパーサー自作入門」LegalOn Technologies 勝田
勝田
私の発表になります。
検索クエリパーサーの自作が必要になる状況とその具体的な作り方について、発表とブログ執筆を通じて示すことができたと思います。資料作成時には、Elasticsearchの検索挙動や検索クエリパーサーに関する様々な記事を参考にしました。モチベーションから具体的な検索クエリパーサーの作り方までを解説した記事は少ないため、検索システム開発に貢献できる内容を提供できたと考えています。
LegalOn Technologies Engineering Blog: 検索クエリパーサー自作入門
勉強会再開について
勉強会の再開にて中心的役割を担った検索・推薦グループエンジニアの浅野へ、勉強会再開にかけた思いについて聞きました。
— 勉強会おつかれさまです。この勉強会についてと、今回勉強会を再開した経緯などについて聞かせてください。この勉強会はどのようなものなのですか?
浅野
この「検索技術勉強会(以降 勉強会)」は「検索システムにまつわる技術や手法に関して共有する場を提供する」ことを目的としています。
2019年の2月から12月まで2~3ヶ月おきに開催されていましたが、コロナ禍で一時中断していました。IT勉強会の多くがオンラインで開催されるようになりましたが、オフライン勉強会の良い点は、発表者が参加者の反応をリアルタイムで感じることができ、またそれぞれが交流することでコミュニティを活性化させることができることです。
今回の勉強会については、私が「やりきる = オフラインでの勉強会を4年ぶりに復活させ、無事に完了させる」という目標をもって取り組みました。 開催へのハードルも多くありましたが、過去に勉強会の運営をされていた方々に助けていただき、開催することができました。4年ぶりにオフラインでの勉強会を再開することができ、検索エンジニアコミュニティの盛り上がりに貢献することができたと思います。
— 私も当日お手伝いをさせていただきましたが、盛況でしたね
浅野
参加人数60名で開催の告知を行ったところ、ありがたいことに2~3日で満員となりました。
発表内容は技術的に深い内容ばかりで、とても良い勉強会になったと思います。勉強会後のSNSでも勉強会についての投稿が多く、盛り上がりを感じています。
また懇親会では検索エンジニア同士が思い出話や情報交換を行うなど、大いに盛り上がりました。
— 勉強会をやりきってみていかがでしたか?
浅野
4年ぶりのオフライン勉強会の開催という挑戦を「やりきる」ことで、イベントを開催する経験を積み、さらにコミュニティに対して貢献することができたと思います。参加者の皆さんが楽しそうに話している様子を見ることができたのは、大きな達成感でした。
— 勉強会の今後についてお聞かせください
浅野
2024年4月にLegalOn Technologiesのオフィスが渋谷に移転します。今回よりも大きい会議室でのイベント開催も可能となるため、今後もスポンサーという立場で貢献をしたいと思います。次回以降の企画も考えており、LT枠を追加するなど、更にコミュニティが活性化するような勉強会にしていきたいと考えています。
また、この勉強会を検索エンジニア以外にも認知されるようにしていきたいと思います。
— 本日はありがとうございました
浅野
ありがとうございました。
終わりに
弊社検索・推薦グループのエンジニアにより、4年ぶりにオフラインでの勉強会と懇親会を開催することができました。当日のお手伝いをさせていただいた私としても、検索エンジニアコミュニティの盛り上がりに貢献できたことは価値がある経験でした。勉強会開催にご協力していただいた皆様、そしてご参加いただいた皆様に感謝いたします。
弊社オープン社内報「LegalOn Now」でも勉強会のレポートをしています! ぜひ読んでみてください。
検索技術勉強会~2023 Winter~ イベントレポート|LegalOn Now
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